『ベジタリアンの文化誌』中公文庫 中央公論新社  801 

ベジタリアンにはどのような意味があるのだろうか、ということを西洋のベジタリ アンだった歴史上の人物の思想と実践とでみてみます。すると現代、まさに今日の問題に呼応していることに驚かされます。風の谷のナウシカやよだかの星や、 ルイザ・メイ・オルコット、現代のミュージシャンたち、ポール/リンダ・マッカートニーらが登場。そして「子どもとベジタリアニズム」についても触れてい ます。晶文社版でまだお読みでない方、そしてお読みくださった方も、新しく改訂しましたので、ぜひお読みください。
目次から 肉を食べないという生き方  肉食が男と女の「神話」を生ん だ 動物を愛すること、食べること 食物と生命のリンク 土に生きたベジタリアン 食べ物が社会を変える ガイア母さん、死なないで 子どもとベジタリアニズム
              
                   

韓流の波に乗ったのか「ベジタリアンの文化誌」と「母なる自然の食卓」が相次いで 韓国語に翻訳出版されました。訳者は2冊ともソウルに住む、孫聖愛さん、です。今韓国では、ベジタリアンが増え、有機栽培・無農薬食品のお店も増えている そうです。!!
『ベジタリ アンの世界』四六版上製 341頁 人文書院 3045
  

20年間研究を続け てきた成果の本。本書は、西洋のベジタリアンを、歴史と倫理、社会と個人の領域から展望した日本でただ一冊の書。
目次から    「最後の晩餐」の献立は?(ダ・ビンチ) 男の美食・女の菜食(ルソー、シモーヌ・ヴェイユ) 詩と革命とベジタリアニズム(シェリー、ジョン・レノン) 肉を食べない肉食獣(ワーグナー、ニーチェ) 美学としての反動物虐待(リンダとポール・マッカートニー) その他の登場人物(ヒトラー、ショウ、マドンナ、ガンジー、トルストイたち大勢)
東京大学 社会科学研究所の英文機関誌で紹介されました。京都新聞書評。その他。
                 
『ベジタリ アン 宮沢賢治』四六版上製 272頁 晶文社 2310円
               

宮沢賢治はベジタリアンだった。地球とそこに生きるすべての生き物への愛を貫い たベジタリアンだった。 「菜食はみんなの心を平和にし互に正しく愛し合うことができるのです。」(ビヂテリアン大祭)ベジタリアンの賢治は、トマト、カリフラワー、アスパラガ ス、レタスなどの、そのころはまだ新しい西洋野菜を栽培して食べていた。「よだかの星」「なめとこ山の熊」「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」などの物 語では、動物の命の尊さと、人間が他の命を奪って食べることの「かなしさ」を描いている。本書は、賢治の菜食を通して、また同時代の多数のベジタリ アンを通して、二十一世紀に通底する生き方を探る。
カバー写真、およびモノクロ写真8枚挿入。写真はレビンソン撮影のピンホール写真
晶文社: http://www.shobunsha.co.jp
                
『肉食とい う性の政治学』A5版 311頁 新宿書房、4400円+税 
                         



アメリカにショックを与えた本の翻訳書。フェミニズムとベジタリアニズムの密接 な関係を、驚くほどの論証で解き明かす。専門書だけれど、誰にも知ってほしい内容。 介文/作家・落合恵子氏

目次から  肉食の父権的テキスト  ゼウスの腹の中から  米を食べ 女達に信頼を

書評/作家の故・宮本美智子氏。 
http://www.shinjuku- shobo.co.jp
の新宿書房までどうぞ。